私はたまに、まぶたがピクピクすることがあります。
あなたは大丈夫ですか?
まぶたの痙攣(けいれん)は、じつはとても重大な障害のおそれがあるんですよ。
この記事では、まぶたがピクピク痙攣する
原因と対処についてまとめています。
★眼瞼痙攣と片側顔面痙攣
まぶたがピクピクする原因には以下の2つがあります。
- 眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
- 片側顔面痙攣(かたがわがんめんけいれん)
順番に説明しますね。
(1)眼瞼痙攣
上のまぶたや下のまぶたがピクピクするのは
ほとんどの場合が眼瞼痙攣です。
原因はストレスや疲れ、ビタミン不足などといわれています。
眼瞼痙攣は数時間や数日で治ることが多く、
それほど心配しなくても大丈夫ですよ。
対処法としては、しっかりと睡眠と栄養をとり、
ストレス解消し、リラックスすることです。
眼瞼痙攣の場合は、ゆっくりと深呼吸して、
気にしないでいれば治りますよ。
(2)片側顔面痙攣
まぶたがピクピクするとき、注意したいのはこちらです。
片側顔面痙攣は、眼瞼痙攣と初期症状がよく似ているのです。
片側顔面痙攣の症状は以下のように進行します。
- 上か下のまぶたがピクピクと痙攣する
- 額や頬が痙攣するようになる
- 口角が痙攣するようになる
- アゴが痙攣するようになる
- 顔が引きつったままになる
- 片目が閉じたままになる
これらは、すべて顔の片側だけに起こります。
女性に多く、男性に比べ2倍~3倍の確率で発症します。
また、50歳以降に多いとされていますが、
20代や30代でも発症しますよ。
片側顔面痙攣は眼瞼痙攣と違って、
原因がわかっているため手術で治すことができます。
★片側顔面痙攣の原因と治療法
片側顔面痙攣の原因は、
血管が脳内の顔面神経を圧迫することです。
ですから、頭蓋骨を切開し、顔面神経に
触れている血管をずらしてあげることで
根本的な治療ができるんですね。
まれですが、血管ではなく腫瘍が
顔面神経を圧迫しているおそれもあります。
まぶたのピクピクが顔面に広がっていく場合は
片側顔面痙攣の可能性があるので、神経内科や
脳神経外科で診察を受けることをおすすめします。
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片側顔面痙攣を根本的に治すには
手術しかありません。
どうしても手術がイヤなら、
ボトックス注射という方法もあります。
ボトックスはボツリヌス菌から抽出した
たんぱく質の一種です。
これを顔面の複数箇所に注射することで、
痙攣を抑えます。
ですが、注射は激痛で、3ヶ月に1回程度、
一生注射し続けなくてはいけません。
さらに、ボトックス注射は表情筋が破壊され、
顔がおかしくなるという副作用もあります。
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片側顔面痙攣は命に関わる病気ではありません。
とはいえ、顔が変わっていくのはつらいですよね。
まぶたのピクピクが数週間、数ヵ月と続く場合は、
片側顔面痙攣を疑ってみてもいいかもしれません。