歯を大切にしていますか?
私は小さい頃、よく虫歯になりました。
虫歯に対する最終手段は抜歯ですが、その一歩手前といえるのが、歯の神経を抜く治療です。
この記事では、歯の神経を抜くことのメリット・デメリットを紹介します。
★歯の神経とは?
まずは、歯の神経の仕組みを簡単に理解しておきましょう。
次の画像を見てください。
↓(画像クリックで拡大)
歯の外側から、
エナメル質、象牙質、歯髄(しずい)となっていますね。
この歯髄が歯の神経です。
歯髄は毛細血管や神経組織を含む液状の組織で、以下の働きをします。
歯髄の働き
- 象牙質に養分を送り届ける
- 熱さ・冷たさ・虫歯の痛みを感知する
- 虫歯菌が歯の内部に侵入するのを防ぐ
一般に「歯の神経を抜く」といわれている治療法は
歯髄を取り除く処置のことを意味します。
★歯の神経を抜く方法は?
歯の神経(歯髄)を抜く方法を簡単に説明します。
歯の神経を抜く方法
- エナメル質・象牙質に穴をあける
- 歯の内部から歯髄を取り除く
- 歯の内部を埋める
- 歯に被せ物をして治療完了
この画像のように、細い器具を使って神経を抜くのです。
↓
歯の神経を抜く治療は非常に難しいので
歯科医師の技量により、治療後の経過に大きな差が出ます。
消毒が不完全だったり、神経を完全に取り除けなかったりすると
治療後も歯の痛みが続いたり、細菌感染を起こしたりします。
ですから、歯の神経を抜く治療は
腕のいい歯医者さんにやってもらうことが大切なのです。
★歯の神経を抜くメリット・デメリットは?
歯の神経を抜くメリット・デメリットは以下です。
■歯の神経を抜くメリット
- 虫歯の痛みを感じなくなる
- お湯や冷水がしみなくなる
■歯の神経を抜くデメリット
- 歯の寿命が短くなる
- 歯が黒ずむ可能性がある
- 神経を抜く治療が、麻酔をしても激痛のケースがある
- 歯が割れやすくなる
- 痛みを感じなくなるので、虫歯の進行に気づけず手遅れになりがち
- 治療費が多めにかかる
このように、歯の神経を抜くことには、ほとんどデメリットしかありません。
なので「なるべく神経は抜かないほうがいい」という歯医者さんが多いのです。
★歯の神経を抜く費用はいくら?
歯の神経を抜く治療は保険適用となります。
経験者の声を聞いてみると、
4,000円~7,000円程度におさまるようです。
注意点として、頼んでもいないのに、保険適用外の高価な被せ物を使い
高額な治療をするような歯医者さんもいるようなので、気をつけてください。
費用について不安なかたは、あとあとトラブルにならないように
「保険適用外の治療はしないでください」と最初に伝えておきましょう。
先に治療費の概算を聞いてみてもいいですね。
★最後の手段と考える
歯の神経を抜くことはデメリットだらけです。
歯の神経を抜けば、たしかに痛みは一時的には取れます。
ですが、あとあとのリスクが大きいことは忘れないでくださいね。
そう考えると、歯の神経を抜くのは、最後の手段と考えたほうがよさそうです。
「芸能人は歯が命」という言葉がありましたが、私たち一般人も歯が命です。
日頃からしっかり歯磨きをして、虫歯を予防することが大切。
私も、これからはもっと歯磨きに時間をかけようと思います。