風邪が治ったと思ったら、咳だけが何週間も続く…。
長引く原因不明の咳に悩む人は多いです。
私も何度か経験があります。
そこで今回は、熱はないけど咳が止まらないケースについて、徹底調査しました。
この記事では、考えられる病気と、治療法を紹介します。
★熱はないけど咳が止まらない原因は?
口や鼻から異物が気道に侵入したり
気道に炎症があったりすると、咳が出ます。
冬の寒い日に、冷たい空気を吸い込むと咳が出たり
風邪やインフルエンザのときに咳が出る理由はこれです。
ところで、以下の病気では
熱はないのに咳が止まらないケースがあります。
- 副鼻腔炎
- 逆流性食道炎
- アレルギー性気管支炎
- 咳喘息
- 百日咳
- 結核
今回私は、「熱はないけど何週間も咳が止まらない」という人に絞り
インターネット上の多くの症例を分析しました。
すると、ほとんどのケースで
ある病気が原因となっていました。
それは「咳喘息」です。
★咳喘息(せきぜんそく)とは?
熱はないけど咳が止まらないのは、咳喘息の可能性が高いです。
咳喘息は以下のような症状をもちます。
- 風邪が治りかけた頃に咳が出始める
- 風邪が治ったあと2週間以上、咳が止まらない
- 「コホッコホッ」「ケンッケンッ」という乾いた咳が2回セットで出る
- 夜、布団に横になると咳が出る
- 朝、寝起きに咳が出る
- 熱はない
- 倦怠感はない
気管支喘息と咳喘息は似ていますが、違うものです。
違いを簡単に説明しますね。
気管支喘息も咳喘息も
気道が炎症を起こしている点は同じです。
違うのは、気管支喘息では気管支の収縮が起こる点です。
気管支の収縮が起こるため
激しく咳が出て、30分~1時間の発作が続きます。
気管支喘息の激しい発作が原因で
呼吸困難になってしまう人もいるほどなのです。
これに対し、咳喘息では気管支の収縮は起こりません。
なので、呼吸困難になるほどの
激しい発作が起こるケースは少ないです。
咳喘息の特徴として、咳が2回1セットで出ます。
「コホッコホッ」や「ケンッケンッ」という具合です。
痰(たん)が絡まない咳を「乾いた咳」といいますが
この乾いた咳が2回1セットで出るときは、咳喘息を疑ってください。
★治療法は?
熱はないけど咳が止まらないときは
すみやかに呼吸器科または内科にかかりましょう。
咳喘息の治療には、吸入ステロイド薬が効果的といわれています。
吸入ステロイド薬は、喘息の治療にもっとも効果をあげており
錠剤のステロイド薬とは違い、副作用がないので安心して使用できます。
とはいえ、体質や病状によって
吸入ステロイド薬の効果が体感できない人もいるようです。
医師の判断に従って、治療してくださいね。
★なぜ夜になると咳が出るの?
夜、布団に横になると、なぜか咳が激しく出ますよね。
これには、2つの理由が考えられます。
■布団に横になり、リラックスすると副交感神経が活発になるため
気管支が収縮して、咳が出やすくなる。
■横になると肺に血液が流れ込み
肺に負担がかかるため、咳が出やすくなる。
★夜の咳を止めるコツは?
夜の咳を止めるコツを紹介します。
- 寝るときはマフラーをして口元を隠す
- マスクをして寝る
- スプーン2杯のハチミツを飲む
- 生姜湯を飲む
- 大根おろしを食べる
ぜひ試してみてくださいね。