子どもの頃に「毛虫には近寄るな」
と言われたことがある人も多いのでは?
この記事では毛虫皮膚炎(けむしひふえん)の
症状と治療法などをまとめています。
毛虫皮膚炎とは?
先日、お笑い芸人の「スギちゃん」が
毛虫皮膚炎にかかったと報道されていましたね。
毛虫皮膚炎とは茶毒蛾(ちゃどくが)の幼虫に
刺されて発症する皮膚炎です。
茶毒蛾の幼虫の画像は気色悪いので
クリアなイメージの当ブログには載せませんが
興味のある人はこちらからどうぞ・・・。
⇒ウィキペディアが開きます。
実は私、虫が苦手なのです。。。
茶毒蛾の幼虫は毎年初夏~秋頃に発生し
ツバキやサザンカなどの葉っぱに生息します。
あまり想像したくないですが
何十匹や何百匹という群れが
ぞわぞわと集まっているのです。
茶毒蛾の幼虫は体表に何十万本という
毒針毛(どくしんもう)を持っています。
この毒針毛が私たちの皮膚に刺さると
猛烈なかゆみを伴う皮膚炎となるわけです。
そのかゆさは想像を絶するもので、
「氷水を入れた浴槽に飛び込みたい」とか
「死んだほうがラクなのではないか」
というレベルらしいですよ・・・。
そして一番厄介なことは、
なんとこの毒針毛、飛ぶんです。
この毒針毛は風に乗って
ふわふわ~っと飛んでくるので
茶毒蛾の幼虫に直接触れていなくても
近くを通っただけで皮膚炎になることがあります。
恐ろしいことです・・・。
もはや生物兵器ですね。
なので、例えば庭にツバキやサザンカがあって
その庭で洗濯物を干している家庭は要注意ですよ。
洗濯物に毒針毛がくっついていて
毛虫皮膚炎になることもあるのです。
そして運悪く毛虫皮膚炎に
なってしまった場合は
応急処置に注意が必要です。
応急処置が最重要
茶毒蛾の幼虫の飛び道具「毒針毛」にやられ、
毛虫皮膚炎になってしまった場合
その応急処置がとても重要です。
以下の手順で処置してください。
- ガムテープで毒針毛を取り除く。
- 患部を水で洗い流す。
- 患部を冷やす。
- なるべく早く病院へ行く。
特に重要なのが1です。
患部にガムテープを貼りつけ、
ベリッとはがして毒針毛を取り除きます。
1回ごとにガムテープは取り替えましょうね。
(ガムテープがない場合はセロハンテープでも可)
ここで毒針毛を取り除くか否かで
その後の経過が大きく変わってきます。
もし毒針毛を取り除かずに
そのまま塗り薬などを塗ってしまったら、
毒針毛は皮膚に深く押し込まれてしまいます。
そうなるとかゆみが必要以上に長引きます。
また、患部を触った手には毒針毛が付くので
その手で別の部位を触ると
飛び火するおそれがあります。
ですから、毒針毛がついた手で
他人の皮膚に触れると
うつる可能性もあるのです。
厳密に言うと、うつるというよりは
「毒針毛が付着する」ですね。
初期の毒針毛除去をしなかったために
何ヶ月もかゆみが続いたという例もあります。
これからの季節、
アウトドアの活動が増えると思います。
毛虫がいそうな場所には
なるべく近寄らないようにしましょうね!