「読書感想文、めんどくさいなぁ」と悩んでいた時期が、私にもありました。
読書感想文をスラスラ書けない理由は、「コツを知らないから」です。
書き方のコツさえつかめば、簡単に書けるようになります。
この記事では、読書感想文の書き方のコツを解説します。
★これはダメ!「誰でも書ける内容を書いてしまう」
はじめに、読書感想文でやってはいけないことを説明しておきます。
読書感想文でやってはいけないこと
- あらすじを書く
- あらすじについて感想を書く
なぜやってはいけないかというと、あらすじやあらすじに対する感想は、あなたではなくても、誰でも書ける内容だからです。誰でも書ける内容ということは、オリジナリティ(独自性)がなく、つまらない作品ということ。
以下に紹介するのは、ダメな読書感想文の例です。
※課題図書は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』とします。
ダメな読書感想文の例
題名「銀河鉄道の夜を読んで」
私は『銀河鉄道の夜』を読んで、カムパネルラはとても勇気があるなぁ、と思いました。なぜなら、カムパネルラは、ザネリを助けようとして川に飛び込んだからです。
また、ジョバンニはえらいなぁと思いました。なぜなら、ジョバンニはまだ子どもなのに、仕事をしてお金を稼いでいるからです。
私もカムパネルラのように勇敢に生きようと思いました。
いかがでしょうか?
ただ単にあらすじを書いて、感想を書いているだけですね。とてつもなく低レベルな読書感想文であり、もし点数をつけるなら、100点満点中5点ぐらいです。
良い読書感想文にするためには、あなただけにしか書けない文章を書かなくてはいけません。
次章で書き方を説明しますね。
★良い読書感想文を書くコツ
良い読書感想文を書くコツ
- おもしろい題名にする
- 「本を読んで改心したこと」を書く
- 「本から学んだことを今後どう生かすか」を書く
- 「読書感想文」ではなく「決意表明」だと思って書く
- 過去や現在の自分自身の体験を書く
順番に説明しますね。
(1)おもしろい題名にする
読者の興味をひくために、題名はとても大切です。
「走れメロスを読んで」みたいな、ありきたりでつまらない題名はやめましょう。少しもワクワク感を感じません。
たとえば、「メロスと私の共通点3つを考察する」とか「カムパネルラの遺言」とか「もしも私がセリヌンティウスだったら」とか、工夫しておもしろい題名にしましょう。
(2)「本を読んで改心したこと」を書く
「今まではこう思っていましたが、本を読んでこういうふうに考えが変わりました」のように、改心したことを書きましょう。
(3)「本から学んだことを今後どう生かすか」を書く
読書感想文で大切なのは、本から得た学びを今後の生活にどう生かすか?という観点です。
ここがしっかり書けていれば、良い読書感想文といえます。
(4)「読書感想文」ではなく「決意表明」だと思って書く
「走れメロスを読みました。おもしろかったです」ではなくて、「私は今後、こうしていきます」という決意表明を書きましょう。
(5)過去や現在の自分自身の体験を書く
読書感想文は自己紹介文ともいえます。
過去や現在の体験と、課題図書のテーマに共通点を見つけて、書いてみましょう。
たとえば、以下例文のように、あなたが現在取り組んでいることにつなげて書くのは有効な手段です。
「私は陸上部で長距離を走っていますが、ラストスパートでいつもあきらめてしまい、なかなか自己ベストが更新できません。これからは、くじけそうになっても、メロスのように不屈の精神でがんばりたいです」
★まとめ「自分だけのストーリーを書けばOK」
最後に、読書感想文の書き方のコツをまとめます。
簡単に言うと「自分にしか書けないストーリーを書けばOK」です。
自分自身の考え、本を読んで学んだこと、本を読んで改心したこと、今後の目標などを中心に書いていきます。やむを得ずあらすじを書くとしても最小限にとどめましょう。
これで、良い読書感想文が書けますよ。
助かります。ありがとう。
ありがとう!