あなたは「コミットする」という言葉を聞いたことがありますか?
この言葉は、日本のビジネスシーンでしばしば使われます。
私が新卒入社した会社でもよく使われていたのですが、新人時代は意味がわからなくて、会話についていけなかった記憶があります。
この記事では、ビジネス用語「コミットする」の意味をわかりやすく解説します。
★直訳では「約束・公約・義務・責任」
ビジネス用語「コミットする」は、もともとは英単語 commitment (読み方:コミットメント)から派生した言葉です。
commitmentの意味は、「約束・公約・義務・責任」ですが、これだけ覚えても「コミットする」を完全理解したことにはなりません。
なぜなら、「コミットする」は和製英語的な使われ方をしており、英単語の意味とは少し違ったニュアンスがあるからです。
★「コミットする」の意味とは?
ビジネス用語「コミットする」には、以下のようなニュアンスが含まれています。
「コミットする」に含まれるニュアンス
- 何があろうと達成するという意気込み
- 「自分は必ず達成できる」と確信している状態
これだけでは理解できないかもしれないので、次章で例文を紹介します。
★「コミットする」の例文
ケース1「部長と若手社員の会話」
部長「おい、山田。今月もあと2週間だけど、月間契約件数の目標は達成できそうか?」
山田「今月は難しい案件が多くて、目標件数は達成できそうにありません」
部長「弱音を吐くなよ!おまえももう3年目なんだから、いい加減コミットしろよ」
このケースでは、「目標を達成するために死力を尽くせ」とか「組織の一員として、責任感をもて」ぐらいの意味が込められています。
ケース2「フィギュアスケート選手とコーチの会話」
選手「はぁ…今回も3回転半ジャンプを失敗してしまったわ。練習では成功するのに、なぜ本番ではできないんだろう?」
コーチ「おまえは自分にコミットできてないから失敗するんだ。心のどこかで、”練習が足りなかった”とか”足首が痛い”とか、失敗の言い訳を考えている。退路を断て!自分に言い訳を許すな!理想の自分にコミットしろ!」
このケースでは「必ずやると決意する」「妥協を許さず、当然のように人並み以上の努力をする」ぐらいの意味です。
一般的には、「自分の人生にコミットする」や「目標にコミットする」のように使います。
ケース2のように「自分にコミットする」という使い方もありますが、意味はほぼ同じです。
★コミットしている人とコミットしていない人の違い
ビジネスシーンにおける、「コミットしている人とコミットしていない人の違い」を見ておきましょう。
コミットしている人とコミットしていない人の違い
- コミットしている人は愚痴を言わない。コミットしていない人は愚痴を言う。
- コミットしている人は言い訳しない。コミットしていない人は言い訳する。
- コミットしている人は有言実行。コミットしていない人は不言実行。
- コミットしている人は自信満々。コミットしていない人は自信がなさそう。
- コミットしている人は期限を守る。コミットしていない人は期限を守らない。
- コミットしている人は失敗を恐れない。コミットしている人は失敗を恐れる。
- コミットしている人はあきらめない。コミットしていない人はあきらめる。
- コミットしている人は強気。コミットしていない人は弱気。
- コミットしている人は電話に出る。コミットしていない人は電話に出ない。
- コミットしている人はメール返信が早い。コミットしていない人はメール返信が遅い。
- コミットしている人は留守電を残す。コミットしていない人は留守電を残さない。
- コミットしている人はメモをとる。コミットしていない人はメモをとらない。
- コミットしている人は自発的。コミットしていない人は受動的。
※私の会社員経験から考えたものなので、例外もあるかもしれません。
その人がコミットしているかどうかは、仕事への取り組み方を見ていればわかります。コミットしている人は、本気度が違うのです。
★会社や人によって意味が異なる場合あり
ほかのビジネス用語がそうであるように、「コミットする」という言葉も、会社や人によって意味が異なる場合があります。
たとえば「会社に忠誠を誓う」とか「ある分野に参加する」などの意味で使われたりもするのです。
とはいえ、今回紹介した意味で使われるケースがほとんどなので、あまり心配しなくてよさそうです。最後にもう一度、「コミットする」の基本的なニュアンスを確認しておきましょう。
「コミットする」に含まれるニュアンス
- 何があろうと達成するという意気込み
- 「自分は必ず達成できる」と確信している状態
あなたも、明日から「コミットする」を使ってみてはいかがでしょうか。
コミットの意味わかりました。
要は意識高いってことですね笑