「本を売るとき、一番安い発送方法ってどれだろう?」
発送方法に関する疑問は、ネットオークション出品者なら一度は突き当たりますよね。
読書好きな私は、読み終わった本をAmazonマーケットプレイスやヤフオクで売っています。
この記事では、書籍の一番安い発送方法を、追跡サービスありとなしの場合に分けてまとめました。
厚さ2cmや3cmを超える本の発送方法も解説しています。
これを読めば、あなたも書籍発送マスターになれますよ。
※長文なので、お急ぎのかたは最後の「まとめ」だけ読んでください。
※2014年5月10日時点の情報であり、将来変更される可能性があります。
★送料を安くするための最重要ポイントとは?
あなたにまず覚えておいてほしいことがあります。書籍の発送料金を安くするための最重要ポイントは厚さだということです。ほかの商品とは違い、書籍発送において重さはそれほど重要ではありません。理由は、この記事の続きを読んでいけばわかります。
さて、書籍を発送する方法はいくつかありますが、厚さごとに分けて考えるとわかりやすいです。
- 厚さ2cm以下
- 厚さ2cm以上で追跡サービスなし
- 厚さ2cm以上で追跡サービスあり
以上3パターンに分けて、順番に解説しますね。
★厚さ2cm以下なら「クロネコメール便」が最強!
梱包時の厚さが2cm以下なら、最安で最強に便利なのは「クロネコメール便」です。
ヤマト運輸株式会社が提供するクロネコメール便では、ヤマト運輸集配所やコンビニから荷物を送ることができます。格安で送れるうえに、追跡サービスまでついています。
2014年5月現在、クロネコメール便を利用できる主要なコンビニは以下です。
- セブンイレブン
- ファミリーマート
- サークルK
- サンクス
- デイリーヤマザキ
その他の取扱い店については、下記画像とURLをご覧ください。
↓(画像クリックで拡大)
⇒ヤマト運輸HP「クロネコメール便を利用できるコンビニ一覧」
★クロネコメール便の料金と、サイズ・重量制限
クロネコメール便の料金について説明します。
梱包したときの厚さが1cm以下なら82円、2cm以下なら164円となっており、これは書籍の発送方法では群を抜いて安いです。
サイズと重量については以下の制限がありますが、簡単に言うとA4サイズ(角2封筒)です。
※角2封筒=縦33.2cm 横24cm以内
※クロネコメール便では、過去にA4よりも大きいB4サイズも取り扱っていましたが、平成24年6月30日に廃止となっています。B4サイズは大きすぎて郵便受けに入らず、トラブルが多発したのが廃止理由とのこと。
※情報元 ヤマトホールディングスHP「クロネコメール便A4サイズ一本化のお知らせ」
クロネコメール便のサイズ・重量制限
- 重量1kg以内
- 厚さ2cm以内
- 長辺34cm以内
- 縦+横+厚さの合計が60cm以内
特殊な書籍(絵画集や写真アルバムなど)を除けば、ほとんどの書籍がA4サイズ・1kg以内におさまります。ですから、厚さ2cm以下の書籍なら、追跡サービスもついているクロネコメール便は非常におすすめです。
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ちなみに、クロネコメール便の厚さ測定定規には、じつは2mm程度の余裕があります。私の経験では、厚さ2.2cmぐらいなら通ります。また、対応者によりますが、コンビニ店員はサイズオーバーに厳しく、ヤマト運輸集配所や集荷ドライバーはサイズオーバーに甘い傾向があります。集配所が近所にあるなら、コンビニよりも集配所を利用したほうがいいですよ。
ただ、この厚さ2cmというのが意外とネックになるんです。厚めの文庫本やハードカバーの本は、たいてい2cmをオーバーしてしまいます。
そこで次章からは、厚さ2cm以上の書籍を送る際の発送方法を、追跡サービスなしorありの2パターンに分けて解説していきましょう。
★厚さ2cm以上で追跡サービスなしなら「ゆうメール」
ゆうメールは日本郵便が提供するサービスです。
書籍発送におけるゆうメールのメリットは、厚さ制限がないこと。サイズ制限は一応ありますが、3辺の合計が1.7mまでという制限なので、書籍に限ればどんなタイプの書籍でも送ることが可能です。(3辺の合計が1.7mを超える書籍なんて、普通ありえないですよね)
ゆうメールのデメリットは以下。
ゆうメールのデメリット
- 追跡サービスがない(追加160円で特定記録をつけることは可能)
- 重さによって料金が変わる
- 封筒に切れ目を入れるのが面倒
簡単に補足説明します。
ゆうメールには追跡サービスが付帯していません。なので、もし追跡サービス(特定記録)をつけるなら、追加で160円払わなくてはいけません。
重さによって料金が変わる点も厄介です。
ゆうメール 料金表
重量 | 150g以下 | 250g以下 | 500g以下 | 1kg以下 | 2kg以下 | 3kg以下 |
---|---|---|---|---|---|---|
送料 | 180円 | 215円 | 300円 | 350円 | 460円 | 610円 |
全国一律ではあるものの、重さによって料金が変わるのはストレスですし、ヤフオク出品時などは面倒ですよね。しかも、厚さ2cmを超える本って、意外と重いんです。私の経験では、厚さ2cmを超える本は、文庫本でも260gぐらいあるんですよ。ハードカバーで厚さ2cmを超えると、500g~600gにもなります。
たとえば、文庫本『ハサミ男』は、511ページで厚さ2.2cm程度。重さ257g。ゆうメールの送料が300円かかります。2cm以下の文庫本をクロネコメール便で送れば164円です。わずか1mm~2mmの差が136円もの差になると考えると、やるせないですね…。
ハードカバー『7つの習慣』は、481ページで厚さ2.9cm程度。重さ595g。ゆうメールの送料が350円かかります。
また、梱包用ビニールや封筒、粘着テープなどの重量が加算されるのをお忘れなく。たとえば、長3封筒は5g~6g、角2封筒は13g~14gの重量があるんです。書籍を梱包すると、裸の状態よりも5g~15gほど重くなるので、気をつけてください。
デメリットの三つ目、「封筒に切れ目を入れるのが面倒」について。ゆうメールは、別名「冊子小包」といって、「書籍やCD・DVDなどに限り、通常より安く送れるサービス」です。ですから、中身が書籍であるということがわかるよう、発送時にひと手間必要になります。
ゆうメールでは、次のいずれかの方法により、内容品が確認できるようにしなくてはいけません。
- 封筒または袋の納入口などの一部を開く⇒封筒の角に切れ目を入れる
- 包装の外部に無色透明の部分を設ける⇒窓付きの封筒を使えばOK
- 内容品の見本を郵便局で提示する⇒郵便局で中身を見せてから封筒を閉じればOK
ちなみに、私はいつも封筒の角に2cmほどの切れ目を入れて、郵便局へ持ち込んでいます。
★厚さ2cm以上で追跡サービスありなら…
それでは次に、厚さ2cm以上で追跡サービスをつける場合の、一番安い発送方法を解説します。
ここでもまた、厚さによって以下のように方法が変わってきます。
厚さ2cm以上で追跡サービスありの最安発送方法
- 厚さ2cm~3cmなら「レターパックライト」で360円
- 厚さ3cm~3.5cmなら「ポスパケット」で360円
- 厚さ3.5cm以上なら「レターパックプラス」で510円
順番に解説しますね。
■厚さ2cm~3cmなら「レターパックライト」で360円
厚さ2cm~3cmの書籍を追跡サービスありで送るなら、レターパックライトが最安です。
郵便局やコンビニにて、専用の封筒を360円で購入し、荷物を入れて発送します。
レターパックに関する詳細情報は下記URLをどうぞ。
⇒日本郵便HP「レターパック サービス詳細」
■厚さ3cm~3.5cmなら「ポスパケット」で360円
厚さ3cm~3.5cmの書籍を追跡サービスありで送るなら、ポスパケットが最安。
ポスパケットを送るには、郵便局で無料でもらえる専用の宛名シールが必要です。これを荷物に貼って、郵便窓口あるいはポスト投函で発送します。
ポスパケットは、厚さ3.5cm以下のものを360円で送れる、隠れた便利サービスです。厚さ3cm~3.5cmの書籍って、ハードカバーには意外と多いので助かっています。重さ1kg以下という制限はありますが、そんなに重い書籍はほとんどないので、気にしなくて大丈夫です。
これは郵便局員さんから聞いた裏話ですが、日本郵便としてはレターパックを普及させたいので、あえてポスパケットを積極的に売ることはしないそうです。ですから、厚さが3cmを超えるものはレターパックプラス(510円)のほうを紹介するんだとか。
たしかにレターパック(ライトもプラスも)は便利ですが、厚さ3cm~3.5cmの書籍に限るなら、ポスパケットが最安でイチオシです。特に、私のように1mm単位の世界で勝負しているような出品者のかたには、ぜひ知っておいてもらいたいサービスですね。
ポスパケットに関する詳細情報は下記URLをどうぞ。
⇒日本郵便HP「ポスパケット」
■厚さ3.5cm以上なら「レターパックプラス」で510円
厚さ3.5cm以上の書籍を追跡サービスありで送るなら、レターパックプラスが最安です。
レターパックプラスは、専用封筒(510円)を郵便局やコンビニで購入し、荷物を入れて発送します。
レターパックプラスの最大の特徴は、対面配達という点です。クロネコメール便、ゆうメール、レターパックライト、ポスパケット、これらはいずれも郵便受け投函であるのに対し、レターパックプラスだけは対面配達です。なので、高価な品も安心して送ることができますよ。
ちなみに、レターパックプラスの封筒には、かなり分厚いものが入ります。書籍に関して言うなら、大きさにもよりますが、厚さ5cmや6cm程度なら余裕で入ります。
★まとめ
長文になってしまったので、再度確認しておきましょう。
一般的な書籍の一番安い発送方法
追跡サービスなしの場合
- 厚さ2cm以下⇒クロネコメール便(82円か164円)
- 厚さ2cm以上⇒ゆうメール(215円か300円か350円)
追跡サービスありの場合
- 厚さ2cm以下⇒クロネコメール便(82円か164円)
- 厚さ2cm~3cm⇒レターパックライト(360円)
- 厚さ3cm~3.5cm⇒ポスパケット(360円)
- 厚さ3.5cm以上⇒レターパックプラス(510円)
以上です。
余談ですが、何十冊もの書籍を送る場合は、はこBOONやゆうパックが便利だと思います。今回の記事では、1冊の書籍を最安で送る方法に焦点を置いているので、大量発送については割愛します。
※2014年5月10日時点の情報です。
>高価な品も安心して送ることができますよ。
これには同意しかねる。
所詮補償がないのがレタパだし。ただ対面受取ってだけで過信するのはちょっと…。
高価なものは簡易書留かゆうパック等、補償付きでないと全然安心できない。
レアでプレミアの付いた高額本をレタパプラスで送られたら発狂するレベル。
>匿名様
コメントありがとうございます。たしかに、この記事で紹介している発送方法には、追跡サービスはありますが損害賠償サービスはありません。ヤフオクやAmazonマーケットプレイスは、個人間の取り引きという色合いが強いので、補償をつけるか否か、また発送方法をどうするかなどは、出品者・落札者間の交渉になりますね。
優良な出品者なら、出品説明文に発送方法を提示しています。そして、その発送方法に納得いく人だけが入札する、というのがネットオークションのマナーですよね。イレギュラーな発送方法を依頼するもしないも落札者の自由です。
たとえば、レアでプレミアのついた高価本なら、出品者は「補償つきの発送方法を落札者様負担でご利用いただけます」などの注意書きをするべきだと思います。あるいは、落札者から「こちらが負担しますので、補償つきの発送方法でお願いします」という交渉をすると思います。
ネットオークションの取り引きマナーは、この記事の趣旨からは少し外れた議論になってしまいますので、このあたりで控えさせていただきます。
ご指摘いただき、ありがとうございました。