「そこを右に左折して!」
寝言は意味不明で、笑いのネタにされることが多いですよね。
ですが、寝言には健全なものとそうでないものがあるんです。
この記事では、寝言の原因について徹底調査しました。
★寝言には2種類ある
寝言を言ったことがない人は、ほとんどいないと思います。
もちろん、私も寝言を言ったことがあります。
大別すると、寝言は2種類に分類できます。
「健全な寝言」と「病気を原因とする寝言」です。
★健全な寝言とは?
以下のような寝言は、
健全なものである可能性が高く
問題視する必要はありません。
- 25歳以下の若年者の寝言
- 小声の寝言
- 一言の短い寝言
- 攻撃的な言葉ではない寝言
これらに当てはまらない場合は
病気を原因とする寝言である可能性があります。
★病気を原因とする寝言とは?
たとえば、25歳以上の人が
大声で攻撃的な寝言を言う場合などは注意が必要。
なぜなら、病気を原因とする寝言かもしれないからです。
病気を原因とする寝言には
おもに以下のものがあります。
- ストレスによる自律神経の不調
- 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
- 夜驚症(やきょうしょう)
- レム睡眠行動障害
- 睡眠時無呼吸症候群
- インフルエンザ等による高熱
順番に説明しますね。
ストレスによる自律神経の不調
ストレスが原因で、
自律神経のバランスが崩れ
寝言が出ることがあります。
ほとんどは仕事の疲れによるストレスが原因です。
また、死別や離婚、引っ越しなどで
生活環境が変化することも、ストレスの原因となります。
対処法としては、
まずはストレスの原因を特定することです。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
心的外傷後ストレス障害とは
命に関わるような事件や事故を経験したことが
トラウマとなり、心を病んでしまう病気です。
症状としては、頭痛・不眠・悪夢・不安など。
心的外傷後ストレス障害を治療せず放置すると
不眠や体調不良が続き、うつ病を併発するおそれがあります。
対処法としては、
心療内科・精神科でカウンセリングを受けましょう。
夜驚症(やきょうしょう)
夜驚症とは、睡眠中、無意識のうちに状態を起こし
叫んだり泣き出したりする症状のことです。
翌朝、本人はそのことを覚えていません。
原因はよくわかっておらず、
未発達な脳やストレスなどが
関係しているのではないかとされています。
夜驚症は3歳~6歳に起こりやすく
成長とともに、症状は自然に消失していきます。
夜驚症の症状は、8歳以上になれば
消え去るケースがほとんどなので
具体的な対処は不要です。
子どもの成長を待ちましょう。
レム睡眠行動障害
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠の2つがあります。
レム睡眠時は眠りが浅いといわれ
夢を見やすく、筋肉は弛緩しています。
普通は、夢を見ても筋肉が緩んでいるため、体は動きません。
ところが、なんらかの原因で、レム睡眠時でも筋肉に力が入り
眠りながら行動してしまうのがレム睡眠行動障害です。
無意識のうちに、夢の内容に沿って
歩行・殴る・蹴るなどの行動をしてしまうのです。
過去には、レム睡眠行動障害が原因で
妻を殺害してしまった男性もいます。
たとえば、誰かを絞め殺す夢を見たとしたら、近くに寝ている人を
無意識のうちに絞め殺してしまう可能性もあるのです。
原因は判明していませんが、
- 脳腫瘍
- パーキンソン病
- レビー小体型認知症
などが関係しているのではないかといわれています。
レム睡眠行動障害の症状としては、
- はっきりとした寝言
- 歩行などの異常行動
などがあげられます。
夢の内容と異常行動が一致する場合
この病気の可能性があります。
たとえば、サッカーボールを蹴る夢を見た人が
レム睡眠時に壁を蹴り飛ばして、足を骨折した例があります。
このような異常行動は
レム睡眠行動障害の典型的症状です。
対処として、心療内科や脳神経外科に相談しましょう。
睡眠時無呼吸症候群
中高年に多いのが、睡眠時無呼吸症候群です。
おもな症状は、睡眠時のいびきや10秒以上の呼吸停止。
また、十分な睡眠がとれないため
昼間に猛烈な眠気を感じることもあります。
睡眠時無呼吸症候群だと
うめき声のような寝言になるので
はっきりと聞き取れないケースが多いです。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は
呼吸器内科で診察を受けてください。
インフルエンザ等による高熱
インフルエンザや風邪による発熱も
寝言の原因となることがあります。
これは一時的なものなので
そこまで心配しなくても大丈夫ですよ。
★ぐっすりと眠るには?
以上、寝言の原因についてまとめました。
寝言を軽減するには、
ぐっすりと眠ることが大切です。
次の記事で、安眠のコツを紹介しています。
ぜひ読んでみてくださいね。
⇒睡眠の質を上げる方法は?今夜から熟睡できるコツは?