鼻が詰まると、つらいですよね。
においが感じられなくなって食べ物がまずくなる。
頭がボーっとして集中力が低下する。
副鼻腔炎(ふくびくうえん)はインフルエンザや風邪から発症しやすい鼻の病気です。
この記事では、副鼻腔炎の症状や治療法についてまとめています。
★副鼻腔炎とは?
副鼻腔炎とは、副鼻腔に膿がたまる病気です。
※昔は蓄膿症(ちくのうしょう)という呼称のほうが一般的でした。
副鼻腔というのは、
鼻の付近にある空洞のことです。
副鼻腔炎の多くは、
インフルエンザや風邪のウイルスが原因で起こります。
急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎があり、
まず急性副鼻腔炎を発症し、
治療せず放置した場合、慢性化します。
下図のように、おもな副鼻腔には
- 前頭洞(ぜんとうどう)
- 篩骨洞(しこつどう)
- 上顎洞(じょうがくどう)
の3つがあります。
ここに膿がたまり、さまざまな症状が出るんですね。
★副鼻腔炎の症状は?
副鼻腔炎のおもな症状は以下です。
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- 黄色や緑色で粘り気のある鼻水
- 鼻詰まり
- 顔面痛(額、目の周辺、頬、歯)
- 頭痛
- 嗅覚障害
- 口臭
- 鼻ポリープ(鼻茸)
- ボーっとする
- 集中力低下
- イライラする
- 耳が遠くなる
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以下の症状を併発することも。
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- 中耳炎
- 髄膜炎
- 副鼻腔気管支症候群
- 自律神経失調症
- 不安神経症(パニック障害)
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副鼻腔炎の典型的な症状は、顔面痛です。
頬骨の奥や奥歯、
眉間や鼻の付け根周辺などが痛みます。
★副鼻腔炎の治療法は?
急性副鼻腔炎の場合は、早期であれば
抗生物質の投与のみで治ることもあります。
ですが、慢性化した場合は、膿や鼻茸(はなたけ)を
除去する手術が必要になることがほとんどです。
※鼻茸とは、鼻の粘膜が変性し、肥大化したものです。
昔は上唇裏側の歯茎を切開し、
さらに骨に穴をあけるという手術法が主流でした。
ですが、この方法は、唇に感覚麻痺などの後遺症が残るリスクもあり、
現在では、鼻から内視鏡を入れる方法が主流になってきています。
★副鼻腔炎は自然に治る?
副鼻腔炎は自然治癒が難しい病気です。
インフルエンザや風邪と同時に
上記のような症状が出た場合は、
耳鼻咽喉科で早期の治療を受けましょう。
早期なら簡単な鼻洗浄と投薬治療で治ります。
慢性化・重症化すると
手術が必要になるので気をつけましょうね。
★副鼻腔炎の予防法は?
副鼻腔炎の予防に効果的なのは、鼻をかむことです。
片方ずつ、静かに鼻をかむようにしましょう。
[illust_bubble subhead=”鼻のかみ方に注意!” align=”right” color=”red” badge=”check” illst=”check-w3-l”]
必ず片方ずつ鼻をかみましょう。
両方同時にかむと、鼻水が奥へ追いやられ、
副鼻腔炎の原因になる可能性があるからです。
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また、なるべく鼻をすすらないようにしましょう。
鼻をすすると、副鼻腔炎や中耳炎になるおそれがありますよ。