10歳以下で、激しいせきが続くのはマイコプラズマ肺炎かもしれません。
マイコプラズマ肺炎、名前はかわいらしいですが、大人もかかることがあり、注意が必要ですよ。
この記事では、マイコプラズマ肺炎についてまとめています。
★マイコプラズマ肺炎とは?
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという
病原体によって引き起こされる肺炎の一種。
血液検査でしか確定的な診断ができず、
症状は風邪に似ているため、誤診が多い病気です。
免疫力の低い10歳以下に多いですが、
大人が感染する場合もあります。
完治するまでに3週間~4週間かかることも。
マイコプラズマ肺炎の症状は以下です。
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- 長引くせき、たん
- 発熱(40度近く出ることも)
- のどの痛み
- 鼻水、鼻づまり
- 喘息の悪化
- 呼吸がしにくい
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風邪に非常によく似ていますよね。
また、マイコプラズマ肺炎にかかると、
以下のような病気に発展するおそれがあります。
[check_list image=”check1-b”]
- 中耳炎
- 副鼻腔炎
- 気管支炎
- 胸膜炎
- 気管支喘息
- 髄膜炎
- 脳炎
- 胃炎
- 溶血性貧血
[/check_list]
つらいせきが続くようなら、マイコプラズマ肺炎を疑い、
早めに血液検査をしたほうがいいかもしれません。
★マイコプラズマ肺炎はうつる?
マイコプラズマ肺炎が厄介なのは、飛沫感染することです。
感染者のせきやくしゃみを吸い込むと、
うつる可能性があるということですね。
よくあるのが、子どもがマイコプラズマ肺炎にかかり、
親も感染してしまうケースです。
ノロウイルスやインフルエンザのような
強い感染力はありませんが、気をつけましょう。
マスクをして、手洗い・うがいをしっかり!
★抗生物質が効かない?!
一昔前は、マイコプラズマ肺炎には
マクロライド系抗生物質が有効でした。
ところがここ数年で、マクロライド系抗生物質に
耐性をもったマイコプラズマが出現してきたのです。
耐性があるというのは、「薬が効かない」ということ。
ですから、より一層、正しい診断と
予防が大切になってきているんですね。
★抗生物質の副作用に注意!
マクロライド系抗生物質に代わるものとして、
ニューキノロン系やテトラサイクリン系の抗生物質が
処方されるケースがあるようです。
ここで注意したいのは、テトラサイクリン系抗生物質の
「ミノマイシン」の副作用です。
ミノマイシンはこのような黄色い薬です。
↓
ミノマイシンには、今後生えてくる
永久歯が黄ばむという副作用があるんですね。
ですから、永久歯が生え揃っていない
子どもには使うべきではありません。
医師によっては、この副作用を深く考えず、
まだ永久歯が生え揃う前の子供に
ミノマイシンを処方することもあるようです。
注意しましょうね。