私は年に数回、口唇(こうしん)ヘルペスに悩まされます。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は口唇ヘルペスのように、体の免疫力が下がったときに発症します。
治療が遅れれば痛みが10年以上長引くこともある帯状疱疹。
この記事では、帯状疱疹の初期症状、
原因、予防法、痛みの対処法などを紹介します。
★帯状疱疹の初期症状は?
まず、帯状疱疹はこの動画のような発疹が出ます。
↓(再生時間 40秒)
以下に、帯状疱疹にかかった女性の例をあげます。
■女性Aさん
Aさんはある日、誰かに背中を
叩かれたような衝撃を感じました。でも、振り返ると誰もいない、、、。
このようなおかしな衝撃を背中に感じる日々が続き、
ある日その痛みは棒で叩かれるような痛みになり、
最後はカナヅチで殴られるような痛みになっていきました。病院に行ったところ、帯状疱疹と診断されました。
■女性Bさん
Bさんはある日、左耳に小さな吹き出物を見つけました。
ピアス穴の傷と勘違いして無視していたところ、
今度は顔面の左半分が腫れてきました。最終的に、顔面の中心線から左側が動かなくなりました。
笑っても、顔の左半分だけは無表情という状態です。
後日、帯状疱疹と診断されました。
帯状疱疹の初期症状は、まず痛みがあり
4~5日後に虫刺されに似た水ぶくれのような発疹が出ます。
虫刺されに似ているので放置してしまい
治療が遅れてしまうケースが多いです。
帯状疱疹は治療が遅れると、痛みが長引いてしまうので、
早期発見・早期治療が肝心です。
帯状疱疹を10代の頃に発症し、
痛みが20年近く長引いている女性もいるそうです。
虫刺されだと思って放置しないよう
注意する必要があります。
[illust_bubble subhead=”虫刺されとの違いは?” align=”right” color=”red” badge=”check” illst=”check-w3-l”]
帯状疱疹は虫刺されによく似ていますが、
明らかな違いがあります。
「帯状疱疹はまず痛みがある」ということです。
虫刺されは痛みと同時に発疹が出ますよね?
ですが、帯状疱疹はまず痛みがあり、
発疹はその4~5日後になって出てきます。
それも、皮膚の表面の痛みというよりは、
皮膚の奥のほうから痛みがきます。
この「痛みと発疹の時間差」があった場合、
帯状疱疹を疑ってください。
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帯状疱疹の有効な治療は
抗ウイルス薬の投与(点滴または飲み薬)です。
抗ウイルス薬による治療が遅れると
痛みが慢性化することがあります。
抗ウイルス薬は発疹が出てから72時間以内に
投与するのが望ましいです。
★帯状疱疹の原因と予防
帯状疱疹の原因は、水ぼうそうウイルスです。
水ぼうそうウイルスは一度かかってしまうと
体内から消滅することはありません。
過去に水ぼうそうにかかって、
治療を受けたことがあるかたもいると思います。
(私もそうです)
水ぼうそうは、治ったように見えますが
これは免疫がついて症状がおさまっているだけなのです。
ところが、この免疫は20年程度で減少します。
そして肉体的・精神的疲労が重なったとき、
帯状疱疹を発症してしまうのですね。
ですから、帯状疱疹の有効な予防法としては、
水ぼうそうワクチンを繰り返し摂取するのがいいんですね。
これは保険がきかないため1万円ほどかかりますが、
20年おきに摂取するのが望ましいとされています。
日本では約9割の人が5歳までに水ぼうそうに感染します。
それから20年たっている世代、つまり20代~30代のかたは、
予防接種を受けておきましょうね。
★帯状疱疹はうつる?
上で述べたとおり、帯状疱疹の原因は水ぼうそうウイルスです。
ですから、一度水ぼうそうに感染したことがある人にはうつりません。
水ぼうそうに感染したことがない人や、
水ぼうそうワクチンを打っていない人は
うつる可能性があります。
感染経路は飛沫感染と接触感染の2つがあります。
■飛沫感染
帯状疱疹になった人のせき、くしゃみなどに
含まれるウイルスを吸い込むことで感染します。
■接触感染帯状疱疹の水ぶくれにはウイルスが多く含まれています。
水ぶくれが破れ、中の液体に触れることで感染します。
★帯状疱疹になりやすい人は?
帯状疱疹が出るのは、免疫力が低下し、
神経節に潜むウイルスを抑えられなくなるのが原因です。
- HIV感染
- 白血病
- 糖尿病
- アトピー性皮膚炎
- 膠原病(こうげんびょう)
上記のような免疫系の疾患がある人は
帯状疱疹が出やすいです。
★長引く痛みをとる方法は?
帯状疱疹の水ぶくれは2~3週間で消えますが、
その後も痛みが続くことがあります。
夜眠れないほどの痛みを感じる人もいます。
そのような場合は医師に相談しましょう。
「神経ブロック注射」を施術されると思います。
神経の興奮状態をしずめ、
痛みをやわらげる効果がありますよ。
★まずはワクチン接種を!
以上、帯状疱疹について紹介しました。
現在の医学では、帯状疱疹を
完全に防ぐことはできません。
ですから、水ぼうそうワクチンの接種をおすすめします。
そして、違和感を感じたら
抗ウイルス薬による早期治療ですね。
早めに対処しておきましょう!
※次の記事では、帯状疱疹の予防接種の必須知識を紹介しています。
⇒水疱瘡の予防接種で帯状疱疹を予防しよう!料金 副作用 妊娠は?