そんな中、年賀状のやりとりはまだまだ根強く日本の国民的行事として残っています。
家族に不幸があった場合、年賀状ではなく喪中はがきを出すのが通例です。
この記事では、喪中はがきの時期、文面、マナーをまとめています。
喪中はがきとは?
喪中(もちゅう)はがきは、家族に不幸があったとき、
「今年の年賀状は不要です」ということを相手に伝えるためのはがきです。
年賀状のやりとりがある相手には、喪中はがきを送るのがマナーです。
相手に「年賀状は不要です」と伝えるわけですから、
相手が年賀状を書く前に送らなくてはいけません。
なので、11月中旬~12月上旬には相手に届くように出しましょう。
喪中はがきを出す・出さないの判断は以下のようにします。
[note]
両親・子・配偶者が亡くなった場合
⇒1年間が喪中となります。[/note]
[note]
祖父母・兄弟姉妹が亡くなった場合
⇒90日間が喪中となります。[/note]
例えば祖父が5月10日に亡くなった場合、
喪中はがきを出す必要はありません。ですが、祖父が10月10日に亡くなった場合、
1月10日まで喪中なので、喪中はがきを出す必要があります。
一般的に、喪中はがきは上記のように
2親等以内の親族が亡くなった場合に必要となります。
なので、おじ、おば、姪、甥が
亡くなった場合の喪中はがきは不要です。
喪中はがきの文面 例文
喪中はがきを書くときは以下の点に気をつけましょう。
- 誰がいつ何歳で亡くなったか書く。
- 原則、故人の年齢は数え年で書く。
- 「拝啓」「敬具」などの頭語や結語は不要。
順番に説明します。
(1)誰がいつ何歳で亡くなったか書く。
これは一番大切な部分です。
たまに、誰が亡くなったか書かれていない喪中はがきがあります。
喪中はがきを受け取る側としては、
誰が亡くなったのかわからないのは気持ち悪いので
書き忘れないようにしましょうね。
(2)原則、故人の年齢は数え年で書く。
故人の年齢は原則として数え年で書きます。
数え年というのは、生まれた瞬間を1歳とし、
以降1月1日ごとに歳をとるという数え方です。
※例えば、2000年2月10日に生まれた人は、
生まれた瞬間から1歳なので、2001年1月1日に2歳になります。
とはいえ、最近では満年齢で書くことも多いので
どちらでも問題ないでしょう。
(3)「拝啓」「敬具」などの頭語や結語は不要。
喪中はがきにはこのような頭語・結語は不要とされています。
以上を踏まえたうえで、喪中はがきの文面は以下のように書きます。
喪中につき年頭のご挨拶は失礼させていただきます。
本年五月に父・太郎が八十七歳にて永眠いたしました。
本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますとともに、
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます。
平成二十五年 十一月
寒中見舞いを返す
喪中はがきを送っていても、年賀状が来ることがあります。
そんなときは寒中見舞いはがきを出しましょう。
寒中見舞いは、1月7日~2月4日の間に出します。
以下の例文をご利用ください。
寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧に念頭のご挨拶をいただきまして、
誠にありがとうございました。皆様ご健勝でお過ごしとのご様子、お慶び申し上げます。
当方、昨年五月に父・太郎が他界いたしましたため
年頭のご挨拶を遠慮させていただきました。
服喪中のご連絡が遅れましたことをお詫び申し上げますとともに
本年も変わらぬお付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。
平成二十六年 一月