あなたは「英語の長文が読めない」と悩んでいますか?
私は英語の教員免許をもっていますが、昔は長文読解が苦手でした。
大学受験では文法を放棄し、テクニックでなんとか長文問題を解いていましたが、精読はできていませんでした。
そんな私が、教員免許をとるときに
もっとも力を入れて勉強したのが、英文解釈です。
英文解釈は、単語・文法・構文の三技能を総動員する、英語学習の最高峰。
この記事では、私が使った超おすすめの参考書を紹介します。
英文解釈力を磨けば、大学受験やTOEICのみならず
英語の小説や英字新聞を読んだりできるようになりますよ。
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あなたが英語長文を読めない理由は?
なぜ英語長文が読めないのか、その理由を知っておきましょう。
もし、以下の英文を正しく和訳できるなら、これ以上は読まなくていいです。
The old man the ship.
和訳は以下のようになります。
The old man the ship.
(その老人たちは、その船の乗組員である)
あなたは和訳できましたか?
簡単に解説すると以下のようになります。
The old ⇒老人たち(主語)
man ⇒人員を配置する(他動詞)
the ship ⇒船(動詞の目的語)
あなたはこう思ったのではありませんか?
「manが動詞だって?!そんなのわかるわけないじゃん」と。
ところが、英文解釈の知識があれば
「この英文ではmanが動詞になる」ということがわかるのです。
なぜかというと、
「一つの英文には、必ず動詞が一つ以上なくてはいけない」
という法則があるからです。
英語の長文を読むためには
このような英文解釈の法則を知る必要があります。
もちろん、たくさん単語を覚えれば、ある程度は長文が読めるようになります。
ですが、単語だけでは、単語の意味をつなげてなんとなく読む、
いわゆる「フィーリング読み」しかできません。
ですから、単語だけでは、難解な英文を読むことはできないのです。
英文解釈は、家を建てることにたとえてみるとわかりやすいですよ。
単語⇒材料(木材、窓枠、瓦など)
文法⇒道具(カナヅチ、ノコギリなど)
英文解釈⇒材料と道具を使って家を建てる技術
単語と文法だけ勉強しても
英文解釈の知識がないと、長文は読めないままです。
ですが、ご安心ください。
次項で紹介する参考書をやれば、その技術を身につけることができますよ。
英文解釈用のおすすめ参考書は?
英文解釈力を身につけるためのおすすめ参考書は以下です。
- 薬袋善郎『英語リーディング教本』
- 伊藤和夫『ビジュアル英文解釈』PART1とPART2
順番に説明しますね。
(1)薬袋善郎『英語リーディング教本』
著者名の”薬袋”は「みない」と読みます。
この参考書のすごいところは、紙とペンを一切使う必要がなく、
著者に従って、ただ読むだけで英文解釈の技術が身につくという点です。
もちろん、学習効果には個人差がありますが、私はこれを読んだだけで
目からウロコが落ちましたし、長文も読めるようになりました。
英語が好きなら、高校生のうちに出会っておきたい一冊です。
(2)伊藤和夫『ビジュアル英文解釈』PART1とPART2
著者である伊藤和夫氏はすでに亡くなっていますが、日本の英文解釈に革命を起こした人物として、英語教育業界では広くその名が知られています。
ビジュアル英文解釈は、PART1と2の2冊モノです。
生徒二人と先生一人による対話形式の参考書なので
英文解釈初心者にもわかりやすく、とっつきやすいです。
英文解釈の神様・伊藤和夫の読解テクニックが満載なので
これをやればセンター試験レベルの長文なら、スラスラ読めるようになりますよ。
英文解釈は数稽古
上で紹介した参考書を、どちらでもいいので3回は通読しましょう。
そのあとは、数稽古(かずげいこ)です。
英文解釈力は、法則を知っただけではモノにできません。
学んだ法則を使い、たくさんの英文を読む必要があるのです。
ですから、たとえば大学受験なら
『英語長文ハイパートレーニング』シリーズ
『やっておきたい英語長文』シリーズ
志望大学の赤本(過去問)などを解きまくりましょう。
法則を知れば、どんどん英語が読めるようになっていくので、
英文解釈は楽しいですよ。
この記事で紹介した参考書をやれば、まるで、漫画『ワンピース』で、ニコ・ロビンがポーネグリフを読むかのように、あなたも英文が読めるようになります。
英文が読めないかたは、ぜひやってみてくださいね。
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