2013年の紅白歌合戦に
2年連続2回目の出場が決まっている「ももいろクローバーZ」
アラサー男子の私は、半年ほど前から、ももクロにハマっています。
この記事では、初心者モノノフ(ももクロのファン)である私が、おすすめ曲と彼女たちの魅力を考察します。
※ヒット商品を作るための、マーケティング的分析です。
★ももクロとの出会い
”ももクロ”こと、ももいろクローバーZは、日本のアイドルグループ。
私がももクロを知ったキッカケは、2011年の映画「モテキ」でした。
あるシーンで、ももクロの「走れ!」という曲が挿入歌として使われているんです。
当時、アイドル素人だった私は「ももクロ?AKBの系列かな?」ぐらいにしか思っていなかったのですが、いざ聴き始めてみると、一気にハマりました。
※ちなみに、ももクロはAKB48とは関係ありませんし、所属事務所も違います。
AKB48も嫌いではないですが、そこまでハマっていない私。
アイドル素人の私がなぜ、ももクロにはハマってしまったのでしょうか?
今回、その理由を分析してみようと思ったのです。
※AKB48も素敵なアイドルグループですし、ももクロとAKB48を比較して
「どちらが優れている」などという議論をするつもりはありません。
★ももクロ 人気の理由
ももクロは、これまでアイドルに興味がなかった人たちを
ファンに取り込んでいるといわれています。
今はアイドル戦国時代。
次々に新しいアイドルが生まれ、ブレイク前に消えていく時代です。
そんな時代に、どんどんファンを増やしているももクロ。
そこには何か、ヒットの理由があるはずですよね。
私が分析した、ももクロの人気の理由は以下です。
ももクロ 人気の理由
- キャラ設定がうまい
- 歌詞の秘密
- 振り付けの秘密
順番に説明しますね。
(1)キャラ設定がうまい
ももクロのメンバー5人には、それぞれにイメージカラーが設定されています。
- 赤⇒百田夏菜子(愛称 かなこ)
- 黄⇒玉井詩織(しおりん)
- 緑⇒有安杏果(ももか)
- ピンク⇒佐々木彩夏(あーりん)
- 紫⇒高城れに(れにちゃん)
色が設定されていることで、メンバーを覚えやすいんですね。
たとえば、テレビで何度か見ただけで、名前を覚えていなくても
「赤の子」
「紫の髪が長い子」
「緑の背が低い子」
などのように、メンバーを認識することができます。
これは、モーニング娘。やAKB48など、これまでのアイドルグループにはなかった着眼点であり、戦隊ヒーロー的な要素を取り入れた、うまいキャラ設定だと思いました。
また、ももクロの各メンバーは、それぞれが独自の自己紹介を用意しており
テレビ出演の際に披露することもあります。
たとえば、私はまだファン歴が浅いですが、各メンバーについては
以下のようなイメージをもっています。
かなこ⇒赤。リーダー。えくぼ。エビ反りジャンプ。
しおりん⇒黄。食いしん坊。甘えん坊。
ももか⇒緑。背が低い。滑舌が悪い。
あーりん⇒ピンク。ぶりっ子。箱入り娘。
れにちゃん⇒紫。ダンスが激しい。変顔。発言がおもしろい。
ファン歴の浅い私でも、各メンバーのイメージが確立されているわけです。
(2)歌詞の秘密
ももクロの曲の歌詞には、あるフレーズがよく出現します。
それは、
「メンバーの自己紹介フレーズ」です。
たとえば、かなこ(赤)なら
「赤く赤く光るアンタレスのように」
「えくぼは恋の落とし穴」
あるいは、しおりん(黄)なら
「黄色く光るケンタウロスの輝きで」
「泣き虫 甘えん坊 食いしん坊 みんなの妹です」
などのように担当パートを歌っています。
私はモーニング娘。やAKB48の有名な曲しか知りませんが
このような自己紹介フレーズを盛り込んだ曲には出会ったことがありません。
メンバーを連想させる自己紹介フレーズを随所に盛り込むことで
曲それ自体をメンバーの自己紹介にしてしまうという手法です。
曲を聞いているうちに、メンバーを自然と覚えてしまうのです。
これは一種のサブリミナル効果(すり込み)といえるかもしれません。
(3)振り付けの秘密
ももクロの振り付けって、見ていると病みつきになるんです。
洗脳的というか…。
たくさんの動画を見て分析したところ、あることに気づきました。
ももクロの振り付けは、女の子らしくないのです。
女性アイドルの振り付けといえば
かわいらしさや女の子っぽさをアピールしたものが一般的ですよね。
ところが、ももクロはガニ股で力士のようなポーズをとったり、ボディービルダーのようなポーズをとったり、プロレスラーのような動きをしたりするのです。
うら若き乙女が、女の子らしくない動きをすることのギャップが
人気の理由のひとつなのではないかと思っています。
※余談ですが、あーりん(ピンク)はお嬢様育ちなので
かわいくない振り付けがイヤで泣いてしまったこともあるそうです。
この「らしくない」というのは、ヒット商品の鉄則です。
たとえば、現在大人気のゆるキャラ「ふなっしー」がいい例ですよね。
これまで、ゆるキャラといえば、ゆっくりとした動きが常識でした。
ところが、ふなっしーは俊敏な動きでギャップを作り出し、大ヒットしたのです。
★ももクロのおすすめ曲は?
それでは、ももクロのおすすめ曲を紹介します。
ほほう知恵袋的ももクロおすすめ曲
- Z伝説 ~終わりなき革命~
- 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
- 行くぜっ!怪盗少女
- 走れ!
- Z女戦争
- Chai Maxx
- サラバ、愛しき悲しみたちよ
順番に説明しますね。
(1)Z伝説 ~終わりなき革命~
自己紹介フレーズ満載の、元気が出る曲です。
ももクロのメンバーを覚えたいなら、とりあえずZ伝説を聞いてみましょう。
サビの振り付けは力士のような動きで、病みつきになります。
(2)猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
曲名が長くて覚えにくいですが、好きな曲です。
「モーレツ!」と声を合わせて
”かめはめ波”のようなポーズをする部分がかっこいい。
(3)行くぜっ!怪盗少女
ももクロのメジャーデビュー曲です。
サビの振り付けが印象的で、病みつきになりました。
かなこ(赤)の大技「エビ反りジャンプ」が見られるのはこの曲だけ。
(4)走れ!
映画「モテキ」挿入歌。
私がももクロを知るキッカケとなった曲です。
歌詞がすばらしくて、元気が出る曲。
(5)Z女戦争
なぜか病みつきになってしまった曲。
歌詞の意味不明な感じが好きです。
(6)Chai Maxx
プロレスラー・武藤敬司の動きを取り入れた、激しいダンスが見どころ。
れにちゃん(紫)のダンスを見ていると、動きが激しくておもしろいですよ。
(7)サラバ、愛しき悲しみたちよ
作曲は布袋寅泰。
印象的なイントロと、キャッチーなサビが好きです。
PVの衣装や振り付けも見どころ。
★ヒット商品の分析能力を養うには?
以上、ももクロをヒット商品として分析してみました。
私は、日頃から「なぜこれが売れているのか?」と分析するクセをつけています。
つねに「なぜ?」の視点をもつことで、世界の見え方が変わってきますよ。
分析能力をつけるには、読書がおすすめです。
⇒読書の効果とは?見えないモノを見るために本を読もう
おっと、もうこんな時間。
「走れ!」でも聴いて、元気になろうっと。