小さな体に猛毒を持つ怖い虫でその体液が付くと右の画像のように水ぶくれができます。
この記事ではやけど虫についてまとめています。
やけど虫とは?
やけど虫は通称です。
正式名称はアオバアリガタハネカクシといいます。
画像はこちらです。
↓
大きさは7mm程度で、6月~8月に日本全国に発生します。
夜は家の明かりに寄ってくる習性なので
しっかりと網戸を閉めておきましょう。
アオバアリガタハネカクシの体液には
ペデリンという猛毒が含まれています。
この体液が人間の皮膚に付着すると、
炎症が起きて水ぶくれができます。
まるでやけどしたかのような傷になるので
やけど虫と呼ばれているんですね。
やけど虫を潰したときに皮膚に
その体液が付いてしまうと皮膚炎になります。
ですが、やけど虫は潰さなくても
刺激すると体液を分泌することもあるので
見かけたら近づかないようにしましょうね。
[warning]
やけど虫はアオバアリガタハネカクシだけじゃない![/warning]
実はアオバアリガタハネカクシだけではなく
アオカミキリモドキという虫もやけど虫と呼ばれているんです。
画像はこちらです。
↓
大きさは10~16mm程度で、5月~8月に発生します。
こちらは体液にカンタリジンという猛毒を含んでいます。
潰すと体液が出ますが、こちらも刺激するだけで
体液を出すので注意が必要です。
アオカミキリモドキの体液が皮膚に付いた場合も
やけどのように水ぶくれになります。
目に入ると最悪失明の恐れもありますので
体液が付いた手で絶対に目をこすったりしてはいけませんよ!
やけど虫を見つけたら・・・
家の中でやけど虫を見つけてしまった場合、
可哀想ですが潰してしまいましょう。
(来世で幸せになってくれ・・・)
潰すときはティッシュを3枚ほど重ねたほうがいいですよ。
そして潰したあとは速やかに手を洗い、
壁や床に付いた体液もしっかりと拭き取りましょう。
[warning]
手を洗わずに体を触らないよう注意ですよ!
猛毒なのでそれだけで皮膚炎になります。[/warning]
また、留意点としてやけど虫は、
潰さなくても刺激を与えるだけで体液を出します。
むやみに素手で触らないようにしましょうね。
やけど虫で皮膚炎になったら?
やけど虫の体液で水ぶくれができた場合、
重度なら皮膚科に行ったほうがいいと思います。
とはいえ、やけどみたいなものなので、
たいていの場合は自分で手当できます。
普通の虫刺されとは違うので、
蚊に刺されたとき用の塗り薬では効果が望めません。
ステロイド系の塗り薬を使いましょう。
ステロイド系の塗り薬としては
リンデロンVG軟膏が有名ですね。
1週間~2週間で治りますよ。
やけど虫には気をつけて、夏を楽しみましょう!