冬虫夏草(とうちゅうかそう)を知っていますか?
この記事では冬虫夏草の概要と効用を紹介します。
冬虫夏草とは?
冬虫夏草(とうちゅうかそう)は、虫ではありません。
キノコの仲間です。
↑この画像のとおり、
イモムシからキノコが生えているという奇妙な形をしています。
まるでナウシカの世界ですね。
冬虫夏草の仲間は世界各地(日本でも)で見られますが、
正真正銘の冬虫夏草はチベットの高山地帯でしか見られません。
冬虫夏草の名前の由来は、冬は土の中で虫の形をしているが
夏には草のように生えてくるという生態からきています。
コウモリガの幼虫が卵から孵化して土に潜る際に
菌が体についてそのまま侵食していきます。
そして幼虫の栄養分を吸って冬虫夏草が生えますが、
寄生された幼虫は土の中で死んでしまいます。
冬虫夏草の効能は?
2013年3月、金沢医科大学の平井圭一名誉教授らは
冬虫夏草にはがん細胞を縮小させる効果があると発表しました。
この研究では1998年から2002年の間に
101人の肝細胞がん患者を対象に生薬治療をおこないました。
研究結果は以下の表のとおりです。
治療後の生存期間 | |
---|---|
冬虫夏草を含まない生薬 | 6.4ヶ月 |
冬虫夏草を含む生薬 | 40.2ヶ月 |
※データ参考元 北國新聞HP
寿命が6倍以上になっていますね!
ちなみに、科学的にがんの抑制効果を実証できた研究は
これが世界初だそうで、アメリカの専門誌にも掲載されたそうです。
毎年がんで亡くなる人の数は30万人を超えており、
日本の死因1位を独走している状態です。
冬虫夏草の活躍に今後期待したいですね。
冬虫夏草は高い!
がん細胞の抑制に効果がある冬虫夏草ですが
その希少性のため、とても高価です。
これは2012年のデータですが、1グラム568元で、
2013年7月現在の円に換算すると約9,246円です。
1グラムといえば1円玉の重さです。
それが9,000円以上・・・。
これでがん細胞を抑えられるなら、
高いと見るか、安いと見るか・・・。
その判断が難しいですね。
偽物に注意!
1グラムで9,000円以上するという破格の冬虫夏草。
これだけ高価で希少なため、偽物も出回っています。
ちなみに、偽物はタンクで培養されたもので、
効能がほとんどなく、ただのキノコだと言われています。
偽物を掴まされないよう気をつけましょうね。