特に魅力的なエピソードがなくて、なかなか筆が進まないんですよね。
私も苦労しましたが、試行錯誤の末、魅力的な自己PRを書くためのコツを編み出しました。
この記事では、例文を見ながら
内定を勝ち取るための自己PRの書き方を解説します。
また、実績がなくても
魅力的な自己PRを書く方法も紹介しています。
★自己PRの書き方 基本形は?
自己PRの書き方には、いくつかのコツがあります。
この記事では、まず基本形を学んでもらいます。
自己PRの基本形を身につければ
とりあえずは合格ラインの
自己PRを書けるようになります。
そのあと、あなたの自己PRを
さらに魅力的にする書き方のコツを紹介しますね。
では、まずは自己PRの書き方「基本形」から。
自己PRの基本形とは
「最低限必要な情報3つ」を盛り込んだ形です。
その3つの情報は以下のとおり。
- あなたの最大の強み
- その強みを裏づける具体的事例
- 入社後、その強みをどう活かすか
これらが盛り込まれていないと、高い確率で落とされます。
例文を確認しながら、順番に説明しますね。
■自己PRの例文(地方銀行編)
私の最大の強みは「信頼関係を構築する力」です。
私は、大学2年のときに
中学2年生の男子の家庭教師をしていました。彼は勉強が苦手で
当初は宿題を出しても
まったくやってきませんでした。しかも、彼はとても恥ずかしがり屋で
話しかけてもほとんど会話にならなかったのです。「どうにかして心をひらいてもらいたい」
そう思って、私はある方法を実行し
彼の心をひらき、最終的には
宿題をやる習慣を、身につけさせることができました。その方法とは「相手の好みを知ること」です。
私は、生徒と教師のあいだには
信頼関係が必要だと思いました。それで、彼のお母様に、彼の興味について聞いてみました。
お母様によれば、
彼はある海賊漫画が大好きだということがわかりました。その漫画は、
当時すでに60巻まで出ていたのですが
私は1巻から読んでみることにしました。次の授業の日には
私は彼と漫画の話題で盛り上がり
その日から、彼は私が言わなくても
宿題をやってきてくれるようになりました。このように、私は相手に興味をもち
信頼関係を構築するのが得意です。貴行は県内トップの地方銀行であり
お客様との信頼関係を大切にされています。私も貴行の一員として
目の前のお客様との信頼関係を
誠実に築いていく自信があります。そして、ゆくゆくは貴行の発展と
地域の繁栄の一役を担う社会人になりたいです。
(1)あなたの最大の強み
自己PRは、あなたという商品の魅力を、企業に伝える広告です。
ですから、まずは最大のウリを提示しなくてはいけません。
企業があなたを雇いたくなる理由を
いかに魅力的かつ具体的に書けるかがポイントです。
例文では、強みを「信頼関係を構築する力」としています。
ほかにも、強みの典型例として
「責任感がある」
「絶対にあきらめない粘り強さがある」
「目標を達成するための計画力と、実行力がある」
「フットワークの軽さ」
などがあります。
(2)その強みを裏づける具体的事例
あなたの強みを裏づける
具体的な事例は必ず記載しましょう。
説得力が段違いにパワーアップします。
(3)入社後、その強みをどう活かすか
あなたに強みがあっても、それを入社後どう活かすかを
採用担当者がイメージできなければ、企業はあなたを雇ってはくれません。
企業のウェブサイトや
パンフレットをチェックしておき
事業の方向性や社風に合った
「あなたを雇うことのメリット」を提案しましょう。
★自己PRを読ませる書き方のコツは?
大企業にもなると、採用担当者は
何百枚という自己PRを読むことになります。
ですから、退屈な自己PRだと
2~3行だけ読んで「ポイッ」ということもありえます。
そこで、あなたの自己PRを
最後まで読ませる書き方のコツを紹介します。
書き方のコツは以下です。
- 1行目に企業側のメリットを書く
- 数字を使う
- 自分の言葉で言い換える
順番に説明しますね。
(1)1行目に企業側のメリットを書く
採用担当者は、同じような自己PRばかりで、飽き飽きしています。
なので、つまらない自己PRは
最初の数行だけ読んで「ポイッ」です。
ですから、冒頭にあなたを雇うことの企業側のメリットを書き
最後まで読まざるを得ない自己PRにするのです。
たとえば、こんな感じです。
「貴社が私を雇うことのメリットを3つ紹介します」
主語を「私」ではなく「貴社」で始めるのです。
当然、これを裏づける具体的事例を
記載しないと落とされてしまいますが
採用担当者の心に残ることは間違いなしですよ。
(2)数字を使う
実績を語るうえで、数字は非常に重要です。
×悪い例「柔道では、県内上位の成績を残しました」
○良い例「柔道では、県内3位の成績を残しました」
×悪い例「成績をかなり上げることができました」
○良い例「成績を250点上げることができました」
このように、数字を盛り込むだけで説得力が増します。
また、数字を使わないと
相手に無意識の不信感を与えます。
なので、できるだけ数字を使いましょう。
これは重要な広告テクニックなので
覚えておいて損はないですよ。
(3)自分の言葉で言い換える
さきほどの、自己PRの例文をもう一度見てください。
「信頼関係を構築する力」と書いていますよね。
これ、じつは「コミュニケーション能力」を言い換えただけなんです。
「コミュニケーション能力」
「責任感」
「好奇心」
「行動力」
このような言葉は、
就活業界では使い古された退屈ワードです。
なので、できるだけ自分の言葉で言い換える努力をしましょう。
たとえば上の例だったら、
「コミュニケーション能力」⇒「困っている人を助ける力」
「責任感」⇒「一心不乱に取り組む力」
「好奇心」⇒「変化を楽しむ力」
「行動力」⇒「まず自分がやってみる力」
などなど、勝手に自分の言葉を作っちゃいましょう。
そうすれば、
あなたは他人と比べられることなく
自分のオリジナルな土俵で勝負することができるわけです。
このような戦略を「ブルーオーシャン戦略」といいます。
★実績がない場合は?
さて、ここまでで魅力的な自己PRの
書き方は理解してもらえたと思います。
最後に、実績がなくても
魅力的な自己PRを書く方法を紹介しましょう。
あなたは、海外留学や
特殊なアルバイト経験などの
派手な実績しか自己PRに書けないと思っていませんか?
もしそう思っているのなら、それは間違いです。
小さな成功体験でも、十分自己PRになります。
たとえば、
「昔はできなかったことが
努力の末、できるようになったという経験」
「長く続けている趣味や、こだわり」
「身近な人から言われる自分の長所」
「日々の生活で工夫していること」
大学生なら、具体的には
■学業
■ゼミ
■卒論
■文化祭
■サークル
■部活
■アルバイト
■ボランティア
このような題材があると思います。
当然、具体的な事例を添えてくださいね。
「ゼロをプラスにするだけでなく
マイナスをゼロにすることも成功体験」ですよ。
オリジナリティ溢れる自己PRで、内定をゲットしましょうね!
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短大のエントリーシートの書き方がわからず困っていましたが、これを読んだらスラスラ書けました。本当にありがとうございました。