CTとMRIの違いは?検査前に知っておくべきことは?

人体の断面図を撮影できる、CTMRI
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どちらも似たような形の機械で違いがわかりにくいですよね。

ですがCTとMRIには明確な違いがあるんです。

検査に行く前に、ぜひこの違いを理解しておきましょう。

この記事では、CTとMRIの違いをわかりやすくまとめました。

CTとMRIの違いは?

CTとMRIはどちらも人間ドックの定番です。

違いは次の点にあります。
[check_list image=”check1-b”]

  • 得意部位
  • 放射線被ばくの有無
  • 検査所要時間
  • 料金

[/check_list]
次項から説明していきます。

得意部位の違いと被ばくの有無

CTとMRIは撮影の原理が違います。

CTは放射線(X線)を体に透過させて画像にします。

MRIは磁力と電波によって画像を取得します。

ですから
CTは放射線被ばくがありますが
MRIにはありません。

原理が違うため
検査の得意部位にも違いがあります。

以下に、CTとMRIの得意部位を一覧表にしました。

⇒得意
※○⇒普通
※△⇒不得意

部位 CT MRI
脊椎
心臓
すい臓、腎臓
耳鼻
子宮、前立腺

CTは骨の影響を受けるので
頭部や骨盤周辺などが苦手です。

MRIは骨の影響を受けないので
頭部や骨盤周辺が得意。

ですが、MRIは空気に弱いため
肺、胃、腸管など空気を多く含む部位は苦手です。

これらをまとめると

「脳や脊椎はMRI、肺や心臓はCTが最適」

と言い換えることができます。

また、MRIは造影剤を使わなくても
脳や首の血管を鮮明に撮影できる
のも
大きなメリットの一つです。
[illust_bubble subhead=”造影剤って?” align=”right” color=”red” badge=”check” illst=”check-w3-l”]
造影剤とは、CTやMRI検査の際、血管に注射する液体のことです。

これによって、画像がより鮮明に写るので、病変部位の特定が簡単になります。

ですが、造影剤には副作用もあるため、なるべくなら使用しないほうがいいのです。

※造影剤の副作用についてはこちらの記事をご覧ください。
⇒CT 造影剤の副作用とは?症状と注意点は?死ぬこともある!
[/illust_bubble]

検査所要時間と料金の違い

検査所要時間についてですが
CTは5分~15分程度で終わります。

これに対し、MRIは20分~30分かかります。

次は料金についてです。

造影剤を使わない「単純検査」と
造影剤を使う「造影検査」があり
どちらもMRIのほうが高いです。

料金の相場

■単純検査
CT⇒2万円~3万円
MRI⇒2.5万円~4万円

■造影検査
CT⇒3万円~4万円
MRI⇒3.5万円~5万円

CT検査の宣伝商法に注意!

CT画像を複数撮影できる
マルチスライスCT」という言葉があります。

また、周囲360度からX線をあてる
ヘリカルCT」という言葉もあります。

これらは、昔は最新鋭の技術でしたが
今では当たり前の技術となっています。

「最新型マルチスライスCT!」

「最新型ヘリカルCT!」

というような宣伝文句
惑わされないよう注意しましょう。

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