山登りやアウトドアが好きな人は注意!
マダニに刺されたら死ぬ可能性があります。
2013年になって急激に増えてきている、マダニによる感染症被害。
この記事では、マダニに刺されたら発症する
感染症についてまとめています。
★マダニとは?
マダニは春から秋にかけて
活動が活発になるダニの種類です。
日本には47種のマダニがいるとされ
家庭内に発生するダニとは違って比較的大型です。
大きさは吸血前で3~8mm、吸血後は10~20mmにもなります。
森や草地などに生息するため
山登りやキャンプなどの際に
刺されるケースが多いようです。
マダニがエサとするものは、動物の血液。
このようなギザギザの歯を突き刺し
さらにセメント質の唾液でしっかりと固定し、吸血するのです。
↓
★感染症「SFTS」とは?
2013年、国内で初めて
SFTSによる死者が出ました。
こちらの動画が参考になりますよ。
↓(再生時間 47秒)
SFTSとは、重症熱性血小板減少症候群の略で
マダニに刺されたら発症する感染症のことです。
潜伏期間は6日~2週間。
おもな症状は以下です。
- 38度以上の発熱
- 嘔吐
- 腹痛
- 下痢
- 下血(肛門からの出血)
- 黒色便(血が混じった便)
- 白血球数と血小板数の著しい低下
- 血小板の減少により、出血が止まらなくなる
SFTSの致死率は非常に高く
6%とも12%ともいわれています。
※インフルエンザの致死率が
0.05%程度であることを考えると
SFTSの致死率の高さは恐ろしいですよね。
残念ながら、2013年9月現在
SFTSウイルスに対する有効なワクチンや
抗ウイルス薬は、まだ開発されていません。
ですから、絶対に刺されないようにしなくてはいけません。
[illust_bubble subhead=”刺されたら必ず発症する?” align=”right” color=”red” badge=”check” illst=”check-w3-l”]
マダニに刺されたからといって
必ずSFTSを発症するわけではありません。
ウイルスをもっていないマダニもいるからです。
同じ種類のマダニでも、ウイルスを
もっているかどうかは個体差があるのです。
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★SFTSの予防法は?
SFTSの予防法は、当然ですがマダニに刺されないことです。
山や森へ行くときは
なるべく肌を出さない格好をしましょう。
マダニを家まで連れて帰らないために
ツルツルとした素材の服装がいいですね。
虫除けスプレーは、
ディートという成分が入っていれば
多少は効果があるようです。
マダニは一度吸血を始めると
長いときには10日間以上、血を吸い続けます。
SFTSの発症率を下げるためには
マダニに刺されている時間を短くすることが有効です。
とはいえ、マダニに刺されても
痛みを感じないため、発見が遅れがちです。
ですから、山や森から帰ったら
すぐにお風呂に入り、刺されていないかチェックしましょう。
- 足首
- すね
- ヒザの裏
- 太ももの内側、裏側
- 脇腹
- 背中
- 手首
- 頭皮
これらの部位は、刺されやすいうえに見落としやすいですよ。
入念にチェックしてくださいね。
★刺されたら?正しい対処法は?
マダニに刺されたら
早急に抜く必要がありますが
自分で抜くのはおすすめしません。
なぜなら、マダニはしっかりと
皮膚に食い込んで吸血しているため
素人が抜こうとすると、胴体だけが取れてしまうからです。
口や歯の部分が皮膚内に残ると
化膿や感染症のおそれがあります。
ですから、マダニに刺されたら
すぐに皮膚科へ行き、抜いてもらいましょう。