私は幼少期に3回、熱性けいれんを起こしました。
母が言うには、最初の熱性けいれんが起きたときは一家でパニックになり、救急車を呼んだらしいです。
あなたも熱性けいれんを起こしたお子さんが心配で、このページに来てくれたのだと思います。
大丈夫ですよ!
ほとんどの場合、熱性けいれんに後遺症はありません。
とはいえ、危険な熱性けいれんがあるのも事実。
この記事では、熱性けいれんの概要と、危険な症状を紹介します。
★熱性けいれんとは?
熱性けいれんは以下の特徴をもつ発作的症状で、
「ひきつけ」とも呼ばれています。
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- 生後6ヶ月~6歳頃に起こる
- 白目をむき、体をこわばらせ、呼吸困難になる
- 体温が38度以上のときに起こる
- 体温の上がりはじめに起こる
- 1分~10分程度でおさまる
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私が母に見せてもらった母子手帳によれば、
3回の熱性けいれんは以下のように記録されていました。
■1回目 1歳7ヶ月
39.4度の熱が出た直後、熱性けいれん。
すぐに救急車を呼んだところ、
救急車が到着する頃にはおさまっていた。熱性けいれん継続時間は5分程度。
■2回目 3歳8ヶ月
38.5度の熱が出たので座薬(ダイアップ)を使用。
約3時間後、熱性けいれん。
3分程度でおさまる。
■3回目 4歳7ヶ月
39.7度の熱が出た数時間後、熱性けいれん。
発作がおさまった直後の体温は41度。
数分でおさまる。
私の場合は、ダイアップを入れたのが遅かったようで、
数時間後に熱性けいれんを起こしてしまいました。
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ダイアップは熱が上がる前、
37.5度程度で入れたほうがいいのです。
★対処の注意点は?
1回熱性けいれんを起こしてしまうと、
再発する可能性が高いです。
子どもが熱性けいれんを起こしたときは
以下の点に注意しましょう。
- 時計を見て開始時刻と終了時刻をメモする
- けいれんに左右差がないか見ておく
- 横向きに寝かせる
- 大声で呼びかけたり体をゆすったりしない
- 口には何も入れない
順番に説明しますね。
(1)時計を見て開始時刻と終了時刻をメモする
子どもがけいれんを起こしてもパニックにならずに、
すぐに時計を見て時刻をメモしましょう。
熱性けいれんの継続時間を記録するためです。
けいれんが15分以上続く場合は別の注意が必要なのですね。
※これについては後述します。
(2)けいれんに左右差がないか見ておく
けいれんが体の全体に起こっているのか、
片側だけに起こっているのか、よく観察してください。
左右に差がある場合は、別の注意が必要です。
※これも後述します。
(3)横向きに寝かせる
嘔吐物や舌がのどに詰まらないよう、
体と顔を横に向けてあげましょう。
(4)大声で呼びかけたり体をゆすったりしない
これは要注意!
大声や体への強い刺激が、逆に熱性けいれんを
長引かせ、悪化させるおそれがあるんです。
白目で苦しがる我が子を目の前にすると、
泣き叫ぶ親御さんも多いのですが、
強い心をもって、気持ちを落ち着けましょう。
(5)口には何も入れない
熱性けいれんで舌を噛む可能性は低いので、子どもの口に
指や割り箸、タオルなどは入れてはいけません。
噛み砕いて飲み込んだり、嘔吐物が
のどに詰まったりして窒息死する危険があります。
★こんな症状は危険!
熱性けいれんがなぜ起こるのかというと、
脳が未発達なので、脳が発熱のストレスに
耐えられないからだといわれています。
なので、通常は成長とともに
症状は消えていくものなのですね。
ほとんどの熱性けいれんは後遺症もなく
危険視するものではありません。
ですが、以下のような熱性けいれんには注意が必要です。
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- けいれんが15分以上継続する
- けいれんに左右差がある
- 体温37.9度以下で起こる
- けいれん後、意識が戻るのが遅い
- 生後6ヶ月未満で起こる
- 7歳以上で起こる
- 血縁者に「てんかん」患者がいる
- 24時間以内に2回以上起こる
- 1年に5回以上起こる
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このようなケースは、
熱性けいれん以外の病気の可能性があります。
すぐに病院で精密検査を受けましょう。