私は大学時代、家庭教師のアルバイトをしていました。
と言うと必ず、
「高給取り!」
とか、
「いいな~、女子校生と友達になれて」
のように反応されましたが、一言だけ言わせてください。
「全然そんなことありません」
この記事では、家庭教師のアルバイトはおすすめできない理由をお伝えします。
★なぜ家庭教師はおすすめできないのか?
家庭教師のアルバイトがおすすめできない理由は以下です。
家庭教師のアルバイトがおすすめできない理由
- 稼げない
- 友達ができない
- 移動時間がもったいない
- 休みにくい
- 辞めにくい
順番に説明しますね。
(1)稼げない
家庭教師のアルバイトがおすすめできない最大の理由です。
一般的に、家庭教師のアルバイトは時給がいいというイメージがありますよね。
たしかに、時給は高いんです。
地域や仲介業者にもよりますが
平均して、時給1,500円~2,500円ぐらいだと思います。
※東大生や京大生だと、もっと高いケースもありますが、今回は省きます。
ちなみに私は、地方都市で中学生相手に教えていたのですが
時給1,500円ぐらいでした。
時給は高いのですが、1回のバイトで入れる時間が短すぎるんです。
一般的な家庭教師は、生徒一人当たり、1日90分を週に1回とかです。
つまり、時給1,500円としても、週に2,000円ちょっとしか稼げないんです。
私は二人の生徒をかけもちしていたのですが、どちらも週に1回
90分の授業だったので、月給2万円~3万円ぐらいしか稼げませんでした。
(2)友達ができない
大学生のアルバイトといえば、バイト先で友達ができたり、
恋愛したり、という楽しげなイメージが強いですよね。
家庭教師のアルバイトに、出会いを期待してはいけません。
基本的に、バイト時間中に会うのは生徒とその親御さんだけです。
月に1回だけ仲介業者のスタッフと月次報告のために会ったりしますが
その短時間で仲良くなれるわけもなく、友達は増えません。
私は家庭教師のアルバイトでは友達が一人もできず、孤独でした。
が、家庭教師を辞めたあと経験した
接客業のアルバイトでは、たくさん友達ができました。
バイトが終わったあと一緒にカラオケに行ったり
大学卒業後も遊んだりするような友達ができました。
おそらく、4年間ずっと家庭教師を続けていたら
彼らとは出会えなかったと思います。
(3)移動時間がもったいない
家庭教師のアルバイトは、基本的には場所を選べません。
運がよければ、近場で生徒が見つかるかもしれませんが
私は運が悪かったのか、車で30分かかる場所まで出勤していました。
もちろん、往復にかかる1時間は、実働時間には含まれません。
多少の交通費は出ますが、雀の涙なので、期待しないほうがいいです。
家庭教師のあとに経験した接客業のアルバイトは
車で5分の場所だったので、時間が節約できてよかったです。
移動時間って、意外とバカになりませんよ。
たった90分の授業のために往復1時間。かなり微妙ですよね。
(4)休みにくい
家庭教師のアルバイトは、休みにくいです。
生徒や親御さんの予定に合わせた日程で授業を組むので
個人的な理由で日時をズラすのが難しいのです。
もちろん、事前に打ち合わせれば、日時を調整して休むこともできます。
が、日時変更で相手に迷惑をかけるのは間違いないので
あまり気軽に休めませんでしたね。
(5)辞めにくい
家庭教師のアルバイトは、辞めにくいです。
生徒のことを思うと、辞めるとしたら、学年が変わる時期が望ましいです。
つまり、3月や4月といった時期ですね。
学年のド真ん中の、8月や10月などに辞めたいと思っても
3月までは辞めづらい雰囲気があるのです。
★接客業がおすすめ!
現在アラサーの私が、もう一度大学生に戻って
アルバイトをするとしたら、家庭教師は絶対にやりません。
稼げないし、友達ができないし
社会人に必要なスキルも身につけにくいからです。
ここでいう社会人に必要なスキルとは、ずばり
「コミュニケーション能力」です。
もちろん、家庭教師でもコミュニケーション能力を養うことはできます。
が、生徒や親御さんといった、いつも同じ相手と会話するだけの家庭教師よりも、毎日いろいろな人と会話する接客業のほうが、格段にコミュニケーション能力を養うことができます。
私は家庭教師も接客業も経験しましたが
接客業のほうが、明らかに度胸や根性がつきました。
あなたが大学生で、これからアルバイトを始めるつもりなら
接客業をおすすめします。